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日経新聞のコロナ禍における在宅勤務制度の状況:アプリチーム編

アプリチームのやまんだ(@ymnd)です。 本記事では在宅勤務に関わるアプリチームの日常的な取り組みについてご紹介致します。

在宅勤務制度について

まず在宅勤務にかかわる現況として、日経の働き方が制度的にどう変わったのか簡単に説明します。

日経では2020年7月に、働き方や仕事の進め方を抜本的に見直す行動計画が策定されました。 これは新型コロナウイルスの感染防止対策として既に実施されていた運用を、生産性の向上を企図して更に推し進めたものです。 計画では、①在宅勤務の拡充②押印が必要な社内書類の全廃が盛り込まれました。

①在宅勤務の拡充

新型コロナウイルスの感染防止に際し、以前からあった在宅勤務制度をより全社的に推進するようになりました。 より柔軟に制度を利用できるようガイドラインが見直され、在宅勤務や時差出勤が通常の働き方の一部として位置づけられました。 アプリチームメンバーはほぼ全員在宅勤務制度を利用しています。

また在宅勤務にあわせ、全社平均で8割の会議をオンラインで行うように目標が定められました。 アプリチームでは日常的なやりとりはGoogle Meetで、部署の全体的な会議はMicrosoft Teamsで行っています。

②押印が必要な社内書類の全廃

在宅勤務の壁として押印という手続きが存在していました。 業務フローの改善として、2021年3月までに紙への押印が必要だった書類を原則全廃するという目標が掲げられました。 これを受け電子化や押印廃止の対応が行われました。 押印義務のある公的書類などを除き、すでにほとんどの押印書類が廃止されました。

このフロー改善に伴い、社内の申請書類ではMicrosoft Formsが積極的に活用されています。 Microsoft SharePointにポータルサイトがあり、手続きが一覧化されまとめられています。 たとえば、内線として利用しているスマートフォンの貸与申請や、ブランドロゴの使用申請、社内イベント施設の利用申請などのフォームがあり、オンライン上で申請を完結できます。

今までもエンジニアが日常業務の中で押印が必要な場面はそう多くはありませんでした。 しかし、稀にある紙の提出のための出社がなくなるなど業務の効率化につながっています。

アプリチームの日常

アプリチームでは現在ほぼ全員が在宅勤務制度を利用しています。 出社していたときは、チームごとにまとまった座席が割り当てられていたため、気軽にコミュニケーションが取りやすい状況でした。 しかしオンラインではSlack以外でのコミュニケーションが不足してしまうきらいがあります。 また新規メンバーのオンボーディングの意味もあり、かなり意識的に交流する場をつくるようにしました。

定期的なコミュニケーションについて

毎朝朝会を開きチームの状況を共有しています。 朝会前にスプレッドシートに昨日行ったことと今日やること、連絡事項を共有しチームメンバーで確認します。 開発や業務のボトルネックになっていることはないか、何か全体で早めに共有しておきたいことはないかを確認し認識を共有できる場として重要です。

また、定期的に在宅勤務生活の振り返りとして在宅勤務KPTを実施しています。 この時間はざっくばらんに最近の在宅勤務での課題などを振り返るとともに、おいしかった通販などの知見を共有しています。

わいわい雑談部屋について

また業務時間中に同期的なコミュニケーションをとるために、Google Meetでわいわい雑談部屋を開設しています。 もともとは新規メンバーのオンボーディングを行うために用意されたもので、メンターがいつでも質問が受けられるように待機していました。 オンボーディングの役割は終わりましたが、チームで気軽に交流を行う場所として定着し、現在も運用され続けています。 入退室は自由で強制ではありませんが、何故か人が集まる良い雰囲気の部屋となっております。

わいわい雑談部屋で交流している様子

ちなみに業務の話の場合は口頭で相談後、SlackやGitHub、Kibelaに詳細を転記し、自身もその場にいなかったメンバーも将来的に経緯が把握できるように明文化を心がけています。

業務について

今メンバーがどんなことをやっているのか、またタスクの状況が今どうなっているかを確認するためスクラムを組んでいます。 Issueの状況はGitHubのプロジェクトボードで開発中、Review中、QA中などIssueなどの状態を管理しています。 GitHub Scheduled remindersで随時状態を確認しつつ、プロジェクトボードで一覧的にタスクを把握します。

検証端末は、アプリチームの開発者個人に複数のOSバージョンのデバイス、Fireタブレットなどが配付されています。 QAチームにも各OSバージョンごとに端末が用意されているため、各機能修正を詳細かつ網羅的に確認できます。

おわりに

本記事ではアプリチームを例にとり、2020年度の在宅勤務と業務の取り組みについて紹介しました。 アプリチームでは運用前の想像以上に綿密なコミュニケーションをオンラインでも行えていると実感しています。

歴史ある会社で大幅な制度や運用の見直しが行われている現状に、私自身も驚きを隠せません。 日経ではこの他にも業務フローの改善が行われ、より働きやすい環境へ変わっています。 会社の制度や運用の状況などについて、引き続き本ブログ上でご紹介していければ幸いです。

山崎亮
ENGINEER山崎亮

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