
CDIO 室の杉本です。2023 年 6 月 29 日(木)、6 月 30 日(金)の 2 日間に渡り、日経社内でのテックカンファレンスである「EngineRoom」を開催しました。 この取り組みは 2021 年から続いており、今回で 3 回目の開催となりました。
2021 年のレポートは こちらを参照ください。
本カンファレンスでは、日経のグループ会社を含むエンジニアの各種取り組みを全社的に共有する目的があります。 各チーム個別の取り組みが他のチームから見えづらく、車輪の再発明が起こっていたり、知見が広く共有されていない、といった課題を感じており、これらを広く共有知とするだけでなく、部署や会社を越えてコミュニケーションを取るきっかけにしてほしい、という想いで開催しています。
毎年副題としてテーマを変えているのですが、 2023 年は「Collaboration Fuels Innovation」というテーマを設定しました。
ここ数年で働き方が変わり、リモートワークが主体になる中で、オンラインツールでの会議が増えてきたのはみなさんも同じだと思います。 一方で、オンライン会議のメリットとして、海外を含めてコミュニケーションが取りやすくなった面があります。 このコミュニケーションをコラボレーションに進化させ、イノベーションを起こしていきましょう、というメッセージを込めています。
発表内容を一部紹介
日経のデジタルに関わるプロダクトチームの成果・取り組みや研究発表、社内インフラチームやセキュリティチームの発表など多岐に渡り、加えて日経 BP や QUICK 、 Google Cloud Japan 様、さらに Financial Times 社(以下、FT)からのスピーカーを招聘し、英語も交えた全 19 セッションのトークがありました。セッションタイトルを一部紹介します。
- データ分析基盤のさらなるセルフサービス化実現に向けた取り組み
- レガシーシステムと最新技術の融合
- 日経の出稿・編集システムの歩み 〜次期 CMS でさらなる進化〜
- 生成 AI 活用に向けた取り組み
- 任せて下さい!社内インフラアップグレード!
- 日経電子版 Web のパフォーマンスと事業への貢献を検証する第一歩
- Enablement Empowers Collaboration(英語)
社内カンファレンスということで、パブリックにできない内容も沢山ありますが、その分熱量が高い発表が多かったように思います。 また FT にも本カンファレンスに関するエントリが公開されていますので、そちらも参照していただければと思います。
Nikkei Engine Room 3 — Collaboration Fuels Innovation
また 2022 年には日経のメンバーが本家である FT の EngineRoom に登壇しています。こちらのエントリも参照ください。
FT’s Engine Room: now we are 8!
まとめ
当日はオンライン・オフラインのハイブリッドで実施し、興味のある方はリモート、現地参加のどちらでも聴講できるような仕組みにチャレンジしました。結果、オンラインで 120 人、現地参加で 50 人近くの参加者が集まりました。
2021年のエントリ に書いたように、このテックカンファレンスは元々 FT で実施されていたものを日経版として発足させたものであり、これまではそれぞれに開催していたものが、相互にスピーカーを招聘するまでになったことから、本イベントの成長と規模の拡大を感じています。このイベント自体がイノベーションの土台になっていることを願いつつ、翌年も開催される予定です。
日経ではこのような日々の取り組みを広く共有する場があり、また希望者には UK での現地登壇ができたりしますし、このイベントだけでなく、日経ではメンバーが相互にコミュニケーションを取りながら日々の開発に取り組む文化をとても大事にしています。
ご興味を持たれた方、本イベントについて詳しく聞いてみたいなどがあれば、カジュアル面談を随時実施していますので、下部のリンクからお気軽にエントリください。