デジタル部門のキャリア採用チームに所属している西馬です。
日本経済新聞社(日経)のエンジニア組織では、日々の開発における知見をエンジニア同士で共有するために毎月1回、「開発プレゼン会」と称して発表会をオンラインで実施しています。こちらの記事では2020年から始まった開発プレゼン会の取り組みについてご紹介します。
携わっているプロダクトは違っても採用している技術は同じだったり、気になる技術だったりするので毎回質疑やコメントが盛り上がります。この記事をきっかけに日経が取り組んでいる開発や技術的なテーマについて知ってもらえると嬉しいです。
開発プレゼン会を実施する理由
日経電子版の成長とともに、開発チームも人数が増え、チームも多くなってきました。それぞれの開発チームがどのような技術を採用して、開発に取り組んでいるか意識していないと分かりづらくなってきました。部門を越え全体で共有した方が良い取り組みについては、定期的に発表、共有していく流れができました。今では技術企画グループ1が運営を担って開催しています。もちろん社内勉強会・輪読会など特定のテーマで有志の集まりも随時開催しています。
どのような技術的な課題に取り組んでいるかを知ることで、新しい技術に触れたり、フィードバックしたり、ハマりどころも含めて取り組みに触れ、開発チーム同士の繋がりも生まれると思っています。
日経グループはグループ共通のミッションとして「質の高い報道とサービスで読者・顧客の判断を助け世界で最も公正で信頼されるメディアになる」を掲げており、私が所属するデジタル部門もエンジニアリングの観点から質の高いサービスを作るべく、技術力の向上に取り組んでいます。 参考:日本経済新聞社<理念・ブランド>
上記ミッションを果たすためには、日経のデジタルプロダクトにおける継続的な開発力強化が必要不可欠であると考えています。
開発プレゼン会、発表タイトルの紹介
発表タイトルを紹介します。約2年間で40を超える発表がありました。テーマの幅広さと興味深い取り組みを感じていただけるかと思います。 発表タイトル(実施年月)
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アプリ内課金最前線 (2020/7)
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日経IDチーム課金決済の取り組み (2020/8)
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日経IDクラウド移行計画 (2020/8)
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SRE活動報告 (2020/9)
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画像メタデータ整備 (2020/10)
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APIGWの安定運用に向けた機能改修 (2020/10)
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負荷試験基盤 Cage(仮)の紹介 (2020/10)
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日経電子版アプリ BFF の高速化 (2020/10)
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RedShiftからBigQueryへの移行 (2020/12)
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AtlasのGitOps推進 (2020/12)
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今と今日を体験させるアプリ (2021/2)
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CPFとElasticsearchの話 (2021/3)
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RSA暗号を30分で書けるようになろう (2021/3)
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電子版の初割報告 (2021/3)
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海外メディアの事例まとめ (2021/4)
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データに関わる法規制等について (2021/4)
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プロダクト:技術とサービスをどう結びつけパッケージするか (2021/5)
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競プロライブコーディング (2021/5)
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コンテンツ制作のためのソフトウェア開発はじめました (2021/6)
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これからのマーケティング基盤に求められること・N1 構想 (2021/6)
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Visual Studio CodeによるPythonソフトウエア開発と型の話 (2021/7)
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LINEプロジェクトについて (2021/8)
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IRMツール hawkeye α版運用開始のお知らせと技術的な話 (2021/8)
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Machine Learning@Edge (2021/9)
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Config ConnectorによるGCPプロジェクト管理 (2021/9)
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サービス内権限基盤とCasbin (2021/10)
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Pythonによるアクセスログ解析入門 (2021/10)
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機械学習を用いた企業への業種ラベル付与 (2021/11)
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データの正当性を支える日経のポリシー運用 (2021/11)
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紙面ビューアーメモ&ハイライトを一気通貫で説明 発表スライド (2021/12)
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日経のインターネットの歴史 (2022/1)
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特徴量DBの紹介と開発について (2022/2)
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トピック推薦プロジェクトの概要・テスト結果と機械学習パイプラインについて (2022/3)
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NLP2022参加報告 (2022/4)
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Getting robust VCL with falco (2022/4)
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日経のデータサイエンティスト3人(+1人)でKaggleの自然言語処理コンペに出た話 (2022/6)
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The KNOWLEDGEの組織アクティビティ・興味マップ (2022/6)
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日経初!バグバウンティ実施報告 (2022/7)
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SECCON Beginners CTF 2022に参加した話 (2022/7)
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プロメディア開発の技術選定とこだわり (2022/8)
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日経IDチームでドメイン駆動設計に入門した話(2022/9)
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次世代MAのセグメンテーションGUIについて(2022/9)
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Road of SRE(2022/10)
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PowerAutomateを使ったSlack→Teams自動転送システムの紹介(2022/10)
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Apple Watchとロック画面ウィジェットの対応(2022/11)
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日経電子版 FOR OFFICE サービス開発の裏側(2022/12)
※1テーマで30分もしくは60分の発表
開催時の運営
オンラインで実施。60分、30分発表2枠もしくは60分1枠のフォーマットです。オンラインツールはTeamsを使用しており、毎回チャットで盛り上がります。
参加者からのフィードバック
毎回事後アンケートを取っており、発表者にフィードバックしています。また運営の改善につなげています。
おわりに
新聞社のエンジニア組織ってどんな開発をしているんだろうと思われるかたも大勢いらっしゃるかと思います。今回の発表タイトルを見ていただいて、開発内容や技術スタックを知ってもらえたのではないかと思います。
月に1回のプレゼン会で技術的な知見の共有は交流が図られており、日経の雰囲気を知っていただけると嬉しいです。
テクノロジーメディアを目指す日本経済新聞社ではデジタルサービスにおける開発力・技術力向上を重視しており、最新の技術に興味のあるエンジニアを随時募集しております。一緒にメディアの未来を作る仕事に興味のある方は、ぜひお気軽にご連絡ください。
学生向け<インターン>の募集ページはこちら。 https://hack.nikkei.com/internJobs/
- エンジニアがより活躍できるようにするための環境整備や、エンジニア組織の共通課題に取り組み、テックカンパニーを作り上げることをミッションに活動している組織です。スキルアップなど育成プログラムの検討やエンジニア採用活動などにも取り組んでいます。↩