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エンジニア採用担当として取り組んだこと(知識習得編)

エンジニア採用チームの清水です。

2022年4月に日経のエンジニア組織に異動して1年強が経ちました。非エンジニアである私が、エンジニア採用についてどのようにキャッチアップしてきたかを「知識習得編」としてブログにまとめました。

現在エンジニア採用担当の方、これからなられる方に少しでも役に立てばと思います。

私のバックグラウンド

新卒で日経に入社し、約10年、営業を経験しました。エリアセールスという仕事で、自分の担当するエリアで日経ファンを増やす仕事です。

管理部門に異動し、約10年、総務、人事、労務を経験しました。その中で主に新卒の採用担当を5年経験しました。

2022年4月から現職で、エンジニア組織でエンジニアのキャリア採用を担当しています。

エンジニアの選考フローは下記の通りで、右2つのプロセスについては、前述の管理部門での採用担当時代に少し携わってきました。

採用担当としての知識はありますが、エンジニアの求職者を探すという経験はしたことなく、まして営業出身なのでエンジニアリングの経験・知見もありません。

日経のエンジニア採用

HERP社が提唱したスクラム採用を実践しており、募集ポジションの各チームリーダーと隔週程度で定例会を開き、要件定義や人材像の目線合わせ、選考が進んでいる候補者のアトラクト方法などの打ち合わせをしています。

以上が前提条件となります。

やったこと

上記の定例会でエンジニアと話をするために、何が必要か箇条書きで書き出してみました。

世間のエンジニア採用の状況と採用手法のキャッチアップ

難易度がどれくらい高いのか、またどのように一般的に選考を進めているのかは重要な情報です。「エンジニア採用」とタイトルに入った書籍は多数あり、エンジニアの転職市場の概況や選考プロセスなどの記述が充実している書籍を何冊か読んで勉強しました。

求人票の確認

これを知らないと採用活動ができないので、募集をしている各ポジションの内容を読み込みました。技術的な用語などが多く、理解するのが難解でした(非エンジニアが読み解くのが難しい求人票ではそもそも人を集められない)。わからない用語があれば、インターネットで検索して、平易に書いてあるエンジニアブログなどを読みました。

技術スタック

フロントエンドとバックエンドでは使う技術が異なります。JavaScriptといわれたらフロントエンド系、Pythonといわれたらバックエンド系みたいに理解を進めていきました。

資格取得

そもそもソフトウェアエンジニアとシステムエンジニアの違いもよくわからなかったので、何かの資格取得を目指して、あわせて知識習得をしようと思い、上司に相談したところ、国家資格のITパスポートの勉強をしてみてはとの提案を受け、1カ月程度かけて書籍で勉強し、試験で合格することができました。ITパスポートの学習内容はエンジニア採用の基礎知識に非常に役立つと思います。非エンジニアでもとっつきやすい内容だと思います。

日経電子版ではAWSなどのパブリッククラウドを使っています。求人票でもAWSの各サービスが記載されているため、少しでも理解を深めようと「AWS Certified Cloud Practitioner」を取得しました。日経ではUdemy Businessを無料で使えるため、書籍とともに2カ月程度勉強しました。また、先日AWSのハンズオン講習も受けました。

GitHubを使えるようにする

このブログはGitHubでソースコードやコンテンツが管理されています。ブログを書くことにより、GitHubが使えるようになるとエンジニアになった気分が少し味わえます。詳しい仕組みは書籍とUdemyを使って勉強しました。Pull Request などの用語も操作を通じて理解していきました。

エンジニアと話す

各ポジションの定例会で、積極的に求人に書いてあることを質問したり、カジュアル面談した候補者の感想を聞いたりし、エンジニアと話すことにより、仕事内容の解像度は高まります。自分の知識レベルが深まるほど、理解も進み、どのような人物像が必要かわかりました。また、出社したときなど、エンジニアとの何気ない雑談を通じて「これはこういうことだったのか」とふと気づくこともあります。

まとめ

採用担当は求人ポジションの仕事のすべてを理解することはできませんが(まして非エンジニアがエンジニア採用に関わるとするなら)、必要とする人物像を把握して、求人票や面談でいかに魅力的に伝えるかが求められている仕事だと思います。そのためには勉強し、ある一定の知識を身に付けることが必要です。基礎的な部分さえ身に着ければ、最前線にいるエンジニアと会話して、人材要件の解像度を高め、必要とする人材を適切な方法で探せばよいと感じております。

次回のブログでは、エンジニア採用の実務面でこれまで取り組んだことを執筆する予定です。

清水裕幸
RECRUITER清水裕幸

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