エンジニア採用チームの清水です。
前回のブログではエンジニア採用担当としてどのような知識を身に付けたかを紹介しました。 今回はエンジニア採用担当として、この1年間でどのようなことにチームメンバーとともに取り組んで来たかにスポットを当てます。
なお、この記事では主にダイレクトリクルーティングと人材エージェント活用にスポットを当てます。
求人票の見直し
定期的な見直しを実施しています。また、採用担当者と該当ポジションのエンジニアの目だけで見ると世間の求人票の流れとずれていくこともありますので、協力会社の視点もいれながらチェックしています。自分たちにとっては当たり前のことも、候補者から見ると魅力的に映ることもありますので、第三者の方に見てもらうのは重要なことだと考えています。
スカウトメッセージのブラッシュアップ
4つ程度のダイレクトリクルーティングツールを使っています。それぞれの媒体の特性に応じたスカウトメッセージを作ることは必須です。候補者のレジュメの内容を踏まえた上で、エンジニアと相談し、日経にジョインしたらどんな形で活躍いただけそうか、希望に沿えそうか、また、魅力に感じた経験や技術、自分たちの技術的な課題をどのような形で解決してもらえそうかなどを考えながらメッセージに丁寧に盛り込んでいきます。スカウトメッセージを開封してもらうためには件名も重要になるため、求人票同様に第三者の視点を入れながら、定期的にブラッシュアップしています。
スカウト媒体の検討
新しいダイレクトリクルーティングツールを導入したり、成果が出なかった媒体は利用を休止したりしました。立ち上げコストはそれなりにかかるため、導入時は採用活動全体の工数を見ながら慎重に検討します。効率よく立ち上げるための体制づくりは重要です。外部リソースも積極的に活用し、体制を築き上げていきました。
人材エージェントの活用
取引社数を増やし、エンジニア特化の人材エージェントとも契約を進めました。会社のバリュー、パーパス、ミッションやエンジニア組織の体制、日経電子版の開発で今取り組んでいることを伝え、人材要件への理解を深めてもらうために、エージェント向け説明会を数カ月に一度実施しています。また、エンジニアの各ポジションと隔週で行っている採用定例会にも参加していただき、人材要件の目線合わせなども積極的に行っています。いかにポジションの魅力をエージェントに伝えるかが大切です。
技術広報イベント実施
以前のブログでも紹介しましたが、技術広報のためのイベントを2022年11月から実施しています。『NIIKEI Tech Talk』といいます。毎回参加者は50名を越え、イベントに参加して興味を持ち、カジュアル面談に参加したという方も少しずつ増えてきました。毎月1回必ず開催を目標に、テーマを設定し、社内で登壇者を募りながらイベント運営を進めています。
ブログなどの執筆し、外部へ広報
採用広報という観点で、HACK THE NIKKEIのブログにも不定期ですが執筆しています。在宅勤務についてや、オフィスフロアの紹介など、テックに関すること以外のことを執筆しました。どんな環境で仕事ができるかの理解などを深めてもらえばと思っています。書いた記事はLinkedInの自分のアカウントでも発信し、情報共有をしています。 また、技術書典で「Nikkei Development Book」の執筆にも参加し、『技術広報の取り組みと裏側』をまとめました。
まとめ
『採用』には終わりがないし、手法に正解もない取り組みだと個人的に思っています。新しいことをするには労力が非常にかかりますが、成果があれば報われると思います。一方で何かをやめることも必要です。そのためにはチームで議論をし、施策実施についてのメリット、デメリットを考えながら物事を進めていく必要があり、チームのコミュニケーションが最も重要です。
このブログが少しでもエンジニア採用担当の方、これから採用担当になる方に役立てば幸いです。